1. |
粘膜層 |
腸管から栄養を吸収するには、粘膜の表面積が大きいことが必要であり、それがため、粘膜層は環状のヒダと絨毛とにより構成されています。絨毛は粘膜固有層と、これを覆う上皮よりなり、絨毛の基底間には無数の小腸腺が開口しています。 |
上皮 |
分泌、吸収作用を行う円柱状及び環状細胞からできていて、粘膜固有層を覆っています。 |
粘膜固有層 |
網状結合組織とリンパ球で構成され、各小腸腺間を塞いでいる。この中に血管、リンパ管や神経が分布し、上皮を支えています。 |
粘膜筋板 |
この筋の収縮により、粘膜固有層中の腺体の分泌を促す作用をつかさどっています。 |
2. |
粘膜下層 |
網状結合組織で出来ている線維叢よりなり、この中に血管が網状に分布しています。また、この層は細い筋束で、他の層とつらなっています。 |
3. |
筋肉層 |
内側に輪状、外側は縦走する平滑筋で構成され、腸が収縮したり、拡張したりすることが出来ます。 |
4. |
漿膜層 |
網状の疎性結合組織よりなり、血管、神経等を包含し、上部を漿膜が覆っているので、腸の間や、その他の接続器官との摩擦を減ずるのに役立っています。腸間膜附着部では、漿膜は腸間膜の上皮と連なっています。 |